プレス用資料

数字とは、ひとがそこにいた証ではないだろうか。

電話番号、郵便番号、番地、部屋番号、年齢、数値、受付番号、口座番号、日付、時刻、記念日、人口、個人番号、価格、車体番号、機体番号、機種番号、登録番号、学年、成績、パスワード、ID番号、ロック番号…

数字は掴み難いものを可視化し、混沌の中に規律を生み出し、整理し、覚えやすくする。

ひとはそれぞれ、自分にしかない数字のセットを持っていて、それを抱えていろんな場所に行き、ひとに会う。

ひとが来ればその数字のセットは増え、多様化する。そこから去れば減っていく。数字は変化していく。

中之条でも数字は時代を重ねるごとに変わっていったのであろう。

かつての中之条にあった数字はひとの歴史そのものではないか。なくなっていった数字、残った数字、誰かを待っている数字、ひとが持ち込んだ数字、そしてまじりあった数字。時の移り変わりで、その時ごとに変わっていった土地。その度に記録されていった数字。

土地の表面には見えないだけで、その奥底でその数字すべてが混ざりあって未来の未知数を形作っていく。

中之条という土地を訪れることで、どのような数字が生まれるだろうか。

あなたにとって大切な数字、誰かにとって大切な数字、そんな数字に思いを馳せてほしい。